就活TIPS:口べたの人の面接対策。ゆっくり、しっかり。
日本企業の採用は面接におけるコミュニケーション能力の比重が高いため、学生時代に真面目に勉強していた人より、ろくに勉強しないで遊んでいた人の方が早く内定を取れたりすることがままあります(職種にも左右されますが、そういう傾向はありますよね?)。
話すのが苦手じゃない人はそれだけで有利。ということで、今回は口べたな人向けに。
・あがり症で頭が真っ白になってしまう・・・
・焦って変な答えを言ってしまう・・・
という人は少なくないはず。
残念ながら、そういったことをしてしまうと確実にマイナスポイントになります(もしあなたが美女もしくはイケメンであれば愛嬌になるかもしれませんが・・・)。
完璧な面接をするというのは難しいです。ですが、面接官がつける採点項目は通常たくさんあって、1項目が落第点でも他の項目で補えることがあります。なので、結果に対する影響の低い項目は最初から捨てて、重要な部分だけきっちりポイントゲットする作戦でいくべきです。
◇すぐ答えない
口べたの人が最も捨てるべきなのは『頭の回転の速さ』という項目です。
面接官の質問にたいして、ほとんど間を置かずにスラスラと完璧な答えを返せばきっと面接官は
「こいつ頭の回転速いなぁ・・・」
と思ってくれるでしょう。
でもそれは無理です。だいたい失敗します。
「えーっと、それは・・・ですね、あの、」
みたいな感じになって、むしろ
「こいつ落ち着きないし頭の回転遅そうだな・・・」
という評価になる可能性があります。
頭の回転の速さ、というのはオプションだと思ったほうが良いです。まったく必須じゃないし、焦って失敗する確率を高めるだけリスクが高すぎます。
だったら、最初から『すぐ答えない』と決めた方が良いです。
すぐ答えても、答えの内容がひどかったら最悪です。
◇時間をもらう
(質問されたけど答えが思いつかない! どうしよう、とりあえず何か答えないと!)
というのは誰がどう見ても失敗パターンですね。
でも、『すぐ答えない』と決めたはいいけど、考えても考えても言葉が出てこない・・・
そういう時は、こう訊けばいいのです。
「すみません、少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか?」
すぐに答えられないなら、その場しのぎの変な答えを返すのではなく、ちゃんと考えられるよう時間をもらってください。
たいていの面接官は、これで「頭の回転が悪い奴だ」とは思いません。
それどころか、「落ち着きがあって思慮深い」とプラスに評価する人が多いはずです。
なぜなら、これは実ビジネスでも求められるテクニックだからです。普段のお仕事の中では、ちょっとした発言のミスが大問題にもなりかねません。だから、『ちゃんと考えてから発言できる』というのは必要なスキルなのです。
ただ、何も言わず沈黙状態になっては面接官を困らせてしまいます。だから、一言「時間をください」とお願いしてから、一度大きめに呼吸して、またゆっくり考えてみましょう。
もし考えている途中で何か引っかかる部分が出たら、そこは面接官にアドバイスを求めてしまっても良いです。『困ったときに助けを求めることが出来る』というのは、(将来の)新人として好ましい性質です。
◇緊張していることを伝える
心理学的に、緊張をほぐすには『緊張していることを相手に伝える』というのがとても有効だと言われています。
だから、
時間をもらって考えても、深呼吸してもどうしても頭が真っ白のまま!
そんな時は正直に伝えた方が良いのです。
「すみません、緊張して言葉が出てこなくて・・・」
と。
それに面接官がどんな反応をするかは人によります。
「急がなくて良いよ、落ち着いて考えて」みたいに優しい言葉をかけてくれたら助かりますね。
でも、もしそういう優しい言葉がなくても、『緊張していることを伝えた』時点であなたの緊張は少しほぐれているはずです。
また落ち着いて、考え直せば、さっきよりは考えがまとまりやすくなっているはずです。
◇しっかりと
最後に。
ちゃんと考えて話せるようにさえなれば、あと口べたの人が気にすべきは話し方です。
やはり、か細い声だと印象が悪いです。
緊張で震えててもいいので、大きめの声ではっきり話すせると良いです。
視線も下に向いてはいけません。
これはよく言われるテクニックですが、ネクタイの結び目あたり(要は首)を見てください。そうすれば相手には、ちゃんと自分の方を見ているように見えるので。
まとめます。
口べたな人が意識すべきは、ゆっくり、しっかりという点です。
ゆっくり考えて、しっかり話す。
そうやって、自分の考えを確実に伝えられるということを、まず何より優先してみてはいかがでしょうか。
しっかり話せる自信がない・・・・・・という方は以下のエントリーも参考にしてみてください。