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天皇への直訴に効果はあるか

 

 山本太郎さんが天皇に手紙を渡した -- 直訴事件がありました。まさかこの時代にリアル直訴があるとは・・・

 さて、ニュースになっている時点で社会的インパクトはあるけど、ごく単純に直訴状としての効果 -- 天皇に行動を促す効果はあるのでしょうか。

 ということで、「権力」と「影響力」について考えます。

 

 

 僕は直訴は「意味ないんじゃないかなぁ」と思っています。

 というのも、相手が江戸時代の殿様ならともかく、今回は現代の天皇であるからです。

 

 現代の天皇が持っているのは、権力ではなく影響力です。

 

 絶対的な権力があれば、その人自身の考えよう一つで自体が動きます。だからこそ、直訴状を読んで権力者が何かしら心変わりすれば、その人ひとりの決断で物事の行く末が決定されます。

 しかし、持っているのが影響力である場合は少し話は変わります。権力であれば支配下においた人間を使って方向を定めて進めることができますが、影響力の場合は誰がどう動くかわかりません。それどころか誰に影響があるのかすらはっきりとはわかりません。

 陛下が直訴状を元に発言すると、国内・国外問わず様々な影響が出るでしょう。その結果どうなるかはなんとなく予想できるにしても、正確な予測は無理です。良い結果になるか、悪い結果になるか箱を開けるまでわかりません。

 そういった事情から、影響力を持つ存在というのは迂闊な言動を採れません。望む、望まないに関わらず、勝手に周囲が動いてしまうからです。

 そんな影響力のある人間が、誰か一人の思惑を受けて積極的な言動をすることはまず無理でしょう。せっかく影響範囲をなるべくコントロールするよう苦心しているのに、その絶妙なバランスを損ねてしまいます。

 合理的に考えて、スルーするのが安全策ということになるはずです。

 

 以上の理由から、僕は天皇への直訴では天皇にアクションを起こさせることは出来ないのではないかと考えます。

 天皇ほどの影響力を持つ人だからこそ、動かないのではなく動けないと思うわけです。