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就活TIPS:用意するのは成功エピソードじゃなくて失敗エピソード

 

 春が来て就活の季節。

 駅の周りでウロウロとさ迷う就活生を見かけるようになる頃です(比喩じゃなくて本当に地図片手に迷っている。遅刻する前に誰かに訊いた方がいいよ!)。

 

◇君も今日から副キャプテン!

 

 さて、就活の季節ということは面接の季節です。

 よく聞きますが、学生の面接をしてみると、サークルでも何でもやたらと副リーダーの経験がある人が多いらしいです。

 どうやら、アピールするためのエピソードとして、何も役が無かった人が若干盛ることで架空の副リーダーが数多く生まれているとのこと。こうなると面接官からすれば「副リーダー」というのが本当かどうかがかなり怪しくなるわけで、結局盛って生まれた架空の副リーダーの評価が下がって、ついでに本当に副リーダーだった人まで評価が下がったりします。いろいろ残念な感じです。

 

 でも、どうして大げさな成功エピソードでアピールしようとするのでしょうか?

 

◇過去よりも未来が大事

 

「私はこんなにすごいことやったのです! どうだすごいでしょ!」

 という実績アピールは、残念ながらあまり効果はないのです。

 例えばその実績が、大会とかコンクールとかをひたすら総なめしているみたいな、明らかに実力を証明するものならまだマシです。

 でも、チームをまとめたとか、バイト先でいい成績を出したとか、それはあくまで過去の成功体験です。その時たまたまうまくいっただけかもしれないし、次に困難な状況になった時、しっかり対応出来るかどうかの判断材料にしにくいです。

 

「へぇ大変だったね。うん、すごいね。なるほどねぇ」

 

 と面接官の人は思ってくれるかもしれません。でも「この子使えるな」と思ってくれるかは怪しいです。

 会社が欲しい人材は、「以前大きな成功をした人」より「これから成功する人」だからです

 

◇成長出来ることを信じてもらう

 

「私はXXをXXすることでこんな成功をしました。だからこれからも同じように成功します!」

 これっていまいち論理的じゃないですよね。次も同じやり方で成功する保証はどこにもありません。

 それどころか「成功体験は忘れろ!」なんて使い古された言葉もあるわけで、なかなか具合が悪いです(過去に成功した方法に固執して失敗するのはあるあるエピソードです)。

 

「私はこんな失敗をしました。XXが原因だったと考えています。次はXXに注意して同じ失敗を繰り返さないようにしたいです」

 これはどうでしょう? この話を聞いた面接官は、少なくともあなたが同じ失敗を繰り返さない人だと思ってくれるのではないでしょうか。

 

 人は誰でもミスをします。

 それくらい会社の先輩もわかっています。先輩だって新人の頃はたくさんミスをしたはずですし、今だって数は減ってもちょくちょくミスの一つや二つくらいしているはずです。

 だから、ミスをするのは当たり前です。でもミスを繰り返すというのはちょっと違います。

 それは失敗から学べていないということです。失敗は何より人を成長させてくれるはずなのに、失敗しても成長していないのです。

 

 これから成功する人、というのは成長する人です。そして、成長する人というのは失敗から学べる人です。

 

 なので、成功エピソードで成功した人間であることをアピールするよりも、自分が失敗から学べる人間であることをアピールすべきです。

 

 だから必要なのは、成功エピソードよりも失敗エピソードなのです。

 

◇身の丈をごまかす必要ないと思います!

 

 「成功した経験なんてないよ!」という人はたくさんいるかもしれませんが、「失敗した経験が思い浮かばない!」なんて人はどれだけ人生うまく行っているんだ! って感じでしょう。大抵の人は思い浮かぶはずです。

 

例えば・・・

・テストの日に寝坊して留年しそうになった

 うん、これはひどい失敗ですね。え? さすがにこれは面接で話せないって? いやいや、いいじゃないですか。自信満々に言ってやればいいんです。

「進級がかかったテストの日に寝坊して遅刻して留年しそうになりました。実は前日に友人たちと遅くまで飲んでいて・・・はい、反省しています。それからもう、大事な日の前にはちゃんと寝るように気をつけています。昨日の夜も今日の準備をしてから早めに寝て、朝も早起きして余裕を持って家を出てきました」

 ね、悪くないよね。

 

例えば・・・

・オンラインゲームに熱中してしばらくの間引きこもりになった

 うん、これはひどい失敗ですね。え? さすがにこれは面接で話せないって? いやいや、いいじゃないですか。自信満々に言ってやればいいんです。

「2年前XXってオンラインゲームにはまってしまってほとんど家を出なくなってしまったんです。ゲーム以外に気力がわかなくて、単位も危なくて大変でした。今となってはどうしてあんなに時間を掛けたのか不思議です。だから今は何かを始める前に、どれくらいの時間が掛かるのかとか、他にもっと時間を使うべきことがあるかどうかを考えるようになりました。

 でも、そのオンラインゲームで出来た友達とは今でも仲が良いんですよ。ゲームの中でしたけど、普段話さないような人たちと人間関係を築くことが出来たので、やり過ぎはしましたが、費やした時間が全て無駄だったとは思っていません」

 ね、悪くないよね。失敗したけど、そこから得るものもあったとフォローする心配りまでしています。

 

 上の例は極端ですが、日常によくあるレベルの失敗エピソードでいいのです。

 買う服のサイズを間違ったとか、友達と些細なことでけんかになったとか、好きな人が告白する前に別の人と付き合い始めたとか、何でもいいんです。

 そんな失敗からあなたが学んだことは確かにあるはずで、それをしっかり自分の言葉で伝えられるようにすれば、副リーダーとして成功した体験談よりもよっぽど将来有望な人間に見えるはずですよ。

 

 ちなみに、面接官の方から「学生時代に頑張ったエピソードは何かありますか?」という質問をされた場合、どうしても「あっ、成功体験を聞かれている!」と思ってしまいますよね。

 でもそんな必要ななくて、

「早起き出来るよう頑張りました。実はずっと生活リズムがずれてしまっていて、いつも1限の講義には遅刻してしまっていて・・・」

 のように、失敗エピソードにつなげるのはそんなに難しくはありません。

 

◇正直が一番

 

 実際の評価は僕はよくわからないですけど、自分を偽ると大抵ボロが出るものですから、なるべく正直に話したほうがいいと思います。特に話が不得意な人が「作り話」で乗り切ろうとすると、想定外の質問をされて言葉に詰まってしまう・・・なんてことになりかねないですし。

 そこを「作り話」で完全に乗り切れる人であれば、それはそれで能力といえると思います。入社後に化けの皮がはがれないようにする必要はありますが。

 

空の下屋根の中

 

  上のは一部の人には話題になったニート漫画です。

  女の子がふわふわしたニート生活を送るという、いかにも就活生向きじゃない感じの本ですが、けっこう「働くこと」について考えさせられる奥深さを持っていたりします。

 

 若干ネタバレですが・・・

 主人公は物語の終盤で就職のための面接を受けます。そこでの主人公の回答がとても良いものなのです。書店で見かけたらぜひ手を伸ばしてみてください。

 

  では。

 

※注

 ここに書いているのは個人の見解なので、業種や面接官の性格によってはまったくもって逆効果なアドバイスになる可能性があります。状況を判断した上で、適宜参考にしてください。

 そんな判断よくわからないよっ! って場合は参考にしてみてください。

 


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