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「閉じるボタン」がないエレベーター

 

 つい最近までよく使っていたエレベーターには「開くボタン」のみで、「閉じるボタン」がありませんでした。

 

 ちょうどエレベーターの「開くボタン」と「閉じるボタン」のデザインについて話題になっていた頃だったので(※)、そもそも片方しかないというのが印象的でした。

http://matome.naver.jp/odai/2135925440564258701

 

 つまり、扉は勝手に閉まるから、開いておきたいときだけ「開くボタン」を使ってくれ、というデザインコンセプトです。

 

◇わんだほー!

 

 最初に何回か使った時は、このデザインがとても素晴らしいものに感じました。一つしかないのですから、開くと閉じるを間違えることはありません。

 それに「すかさず閉じるボタンを押す」という、少しばかり心の余裕をなくすような行為からも解放されます。

 

◇わんだふ・・・?

 

 しかし、さらに何日も使い続けてわかったことがありました。残念ながら機械制御がこのデザインについてきていなかったのです。

 通常、エレベーターは上か下かのボタンを押すことで呼ぶことが出来ます。そのエレベーターも「閉じるボタン」は無くしたものの、「上と下の二つのボタン」は同じように存在しました。

 つまり、一般的にはエレベーターに乗る時、「上と下の二つのボタン」のどちらかは押されていることが想定されます。

 しかし、この「上と下の二つのボタン」が押されないパターンが現実には存在します。それは、

 「上と下の二つのボタン」を押す前に、ちょうどその階にエレベーターが止まって中の人が降りた

 というケースです。

 この場合、使う人からすれば

「あっ、ちょうど良いタイミング」

 と喜ばしいのですが、なんと今回話題のエレベーター、このパターンに弱いんです。

 

◇閉じずの間

 

 そのパターンでエレベーターに乗り込み、行きたい階のボタンを押します。普通のエレベーターならここで閉じるボタンを押すのですが、当然このエレベーターには存在しないため閉じるのを待ちます。

 

 ・・・閉じない。

 

 閉じません。うんともすんとも言いません。悪あがきとわかりながらも、開くボタンを連打したりするけど閉じません。

 一緒に乗り込んだ人と10秒以上、若干気まずい空気が流れます。

 

(閉じろ、閉じやがれ、閉じて、閉じてくださいいいいいいいぃぃぃぃ!)

 

 ガコーン(閉じる音)

 

 はい、扉さんが閉じるまでに約20秒かかりました。

 

 遅いよ! 遅すぎるよ! カップ麺・・・は出来ないけど、それでも遅いよ!

 

 何度かこの現象に遭遇してやっとわかったのですが、どうやらこのエレベーター、外の「上と下の二つのボタン」が押されていないと仕事モードにならないようなのです。

 常識的に考えれば、階層ボタンが押されたらちょっと気合いを入れ直して欲しいところです。あと重量のセンサーとかたぶんあると思うのですが、人が乗っているかどうかの判断出来ないのかな。

 

 とにかく、外のボタンを押し損ねるとそのエレベーター、すごく待たされるのです。20秒くらい経って閉まるのも、きっと

「あっ、人が乗っている!」

 って気付いたわけじゃなくて、

「開きっぱなしは変だから閉じるね!」

 って奴だと思います。それで閉じたタイミングで、やっと階層ボタンが押されていることに気付くのだと。

 

◇全自動のむつかしさ

 

 コンセプトとしては良かったのですが、「閉じるボタン」の機能を肩代わりするのであれば、人が「閉じるボタン」を使う状況を漏れなく想定して動いてくれないとこんな有様になってしまうわけです。

 そういう意味で、何かを自動でやってくれる! というものを作るのはとても大変です。

 そして使う方も使う方で、そういうモノを作るのはとても大変だからちゃんと出来ていないこともあるというのを意識しておいた方が良さそうです。

 

 今回のエレベーターはそれだけではなく、呼んでも来るまですごく時間がかかるとか、ソフトウェア面がかなり弱い感じでした。デザインというのはとても重要な役割を果たしますが、「そもそも必要最低限の品質を守れていないのはダメだよねー」という至極当たり前な話ですね。

 

 

 

 ちなみに最初に話題に上げた「開くボタン」と「閉じるボタン」の分かりやすいデザインですが、僕は

・開くボタン :緑

・閉じるボタン:赤

 という色分けくらいしてくれればわかりやすいなぁと思います。この色だけ全エレベーター会社で統一してくれれば間違うことないと思う。